認知症と介護

認知症や介護の問題について

認知症とは様々な脳へのダメージによって神経細胞が障害され、脳の機能が低下していく病態です。種類はたくさんありますが、有名で一番多いのが脳にアミロイドベータやタウというたんぱく質がたまる「アルツハイマー病」です。他にも脳血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症などが有名でそれぞれの特徴がありますが、いずれも脳の機能が低下していく過程で起こる行動・心理症状(不安焦燥、怒りっぽい、幻覚妄想、不眠など)が本人や介護者にとって大きな負担になることが多く、適切な対応が必要になります。
また、介護が必要になる主な原因は認知症が最多の16.6%となっており、次いで脳血管疾患16.1%、骨折・転倒13.9%、高齢による衰弱13.2%、などと続きます(2022年厚生労働省の国民生活基礎調査から)。
いずれも年齢とともにそれぞれの確率高くなり、さまざまな身体疾患も合併していきます。終活において、認知症や介護の問題に向き合わざるを得なくなることが多いです。

超高齢社会・多死社会、そしてACPについて

日本は高齢化率29.4%。超高齢化社会の真っただ中です。また、2040年には3人に一人が認知症や軽度認知障害を有するという統計が出ています。つまり、それだけ多くの「最後の迎え方」があるということです。
今は自宅より病院で死を迎えることが当たり前の時代ですが、最近は老人ホームやグループホームなどの施設で亡くなる「施設死」も多くなってきています。
「自分はどんな医療を受けてどういう最後の迎え方をしたいか」を考えて身内や医療従事者と事前に話し合う「ACP~アドバンスケアプランニング~」という概念も広がりつつあり、元気なうちから、意識をしておくことが大切です。

医療法人ピーアイエーについて ~あるがままに、自分らしく~

医療法人ピーアイエーは、高齢者の方のすべてのステージ(認知症、身体疾患の合併、寝たきりなど)に対応する医療介護施設です。創設者が提言した「幸齢社会」への実現へ向け、私たちは地域に根付いた高齢者医療・介護福祉に真摯に向き合ってきました。
外来診療では認知症の診断を行い、ご家族の心理的フォローなど、多職種で密に関わらせていただきます。当法人施設でのサポートが必要と判断された方には、認知症治療病棟を中心に「介護医療院ひいろ」・「介護老人保健施設まいえ」など、施設間で密に連携を行い、在宅復帰から終末期ケアまで、高齢者の方の専門的なケアを提供いたします。
行政からの委託を受けた認知症初期集中支援チームの運営や認知症カフェの開催、など積極的に外へ出ていく活動をするほか、アルツハイマー型認知症の治療薬レカネマブのフォローアップ施設としても様々な相談を受け付け、認知機能セルフチェッカーというVRで気軽に認知機能を検査する機械も設置しています。
地域の皆さんのセーフティネットとして、お役に立ちたいと思っております。