浮かび上がるのは、多くの男性にとって生活の中心が仕事に偏っており、定年退職後に職場とのつながりを失うと社会との接点も急激に減少しやすい実情である。女性の社会参加の広がりによって将来は変わる可能性もあるが、団塊ジュニア世代や就職氷河期世代が高齢期に入る今後数十年は、男性の孤立傾向が加速すると考えられる。
内閣府『高齢社会白書』2022年によれば、65歳以上で週1回以上友人と会話する割合は男性35.3%、女性50.8%であり、厚生労働省『国民生活基礎調査』2022年では、地域活動参加は男性14.5%、女性28.6%で、社会的つながりの希薄さが浮かび上がるのである。