今回事例に挙げた賃貸マンシヨンにも管理会社の看板が掲示されているが、「声なき現場」においては、こうした違和感すら日常の風景に溶け込んでいく。
今、賃貸管理の現場に求められているのは、オーナーに対し「すべてお任せください」と言って済ませる姿勢ではない。むしろオーナーの皆さまにも、賃貸経営という“事業”に主体的に関わっていただけるような、双方向の関係づくりが不可欠である。「対応が悪い」と現場の担当者だけを責めたところで、根本的な解決にはつながらない。
構造上の課題をオーナーとも共有し、「複数の目」で現場を見つめ、より良い管理体制をともに築いていく。オーナーも積極的に声を上げ、担当者と前向きに意見交換をすることは、決して悪いことではない。そうした姿勢こそが、これからの賃貸管理において重要になってくるのではないだろうか。